更新年月日・2014年10月16日




「多忙感と雑用」

先日行われた学習発表会では、それぞれのステージで輝いていた子どもたちに、温かい拍手をいただき、ありがとうございました。

早いもので、今年度も後半に入り、学校生活においても「実りの秋」を感じられる時期になりました。保護者の皆さまの中にも、改めて4月当初を振り返り、お子様の成長を実感されている方も多いのではないでしょうか。

また、一方で、「日々の忙しさに追われ、気づくともう半年が過ぎていて、子どもの成長を実感する余裕がない」と感じられている方もいらっしゃると思います。かく言う私自身も、忙しさにまぎれて、「半年があっという間に過ぎてしまった」というのが実感です。

では、何が私たちを多忙にさせているのでしょうか。したいことに熱中しすぎて時間が瞬く間に過ぎてしまうから? いや、おそらくそうではないでしょう。「したいことに熱中しすぎて…」という人は、多忙感など感じないはずです。むしろ、多くの方は、「しなければならないことが多すぎて、本当にしたいことをする時間を確保することができないから」と感じているのではないでしょうか。

では、「しなければならないこと」とは何か。それは、私達の日常生活を取り巻く、家事も含めた様々な仕事。「なぜ私だけがやらなければならないのか?」と思えるような雑事、雑務、雑用。一人一人が、様々なことを抱え込みながら日々を過ごさざるを得ない現状……。

前置きが長くなりましたが、実は、こんなことを考えたのは、休日に古書街を訪ね歩いた折に、ふと手にした書物の一節が、心に残ったからです。いわく、「掃除も炊事も雑用ではない。人には本来雑用は一つもない。こちらの心が粗雑でいやいやするから雑用になってしまうのだ。」

胸にささる表現でした。改めて、毎朝管理棟の廊下を掃除し続けてくれている、高等部の生徒の姿を思い浮かべました。多忙感の原因が見えてきたようで、自分への戒めも込めてここにご紹介しました。

今年度の後半が、子どもたちにとっても、保護者の皆さまにとっても、充実したものとなりますように。

                                         (副校長  田所 健司)


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