更新年月日・2014年11月14日




点・線・面

学習発表会が終わり、2学期の真っ只中、修学旅行や宿泊学習、遠足、現場実習など行事が行われています。子供たちも、先生も頑張っています。

先日、20年前の伊勢原養護の卒業生から「先生、飲みに行こう」と電話がかかってきて、40歳を少し前になった彼と久しぶりに会いました。話していると「先生、文化祭でウエスト・サイド・ストーリーやったね!」とか「魔女の宅急便の映画作ったね」など昔話に盛り上がりました。人の感受性が一番育っているときに関わり、その人の人生の中にしっかりと残るということ、先生という仕事に幸せを感じた一時でした。また、その反面、責任も感じる今日この頃です。

校長室の外側の廊下に瀬谷ギャラリーがあります。文化の香る学校にしようと設けられたコーナーです。生徒の作品が入れ替わり掛けられる様になっています。

先日、美術の研究授業で紙版画が行われ、楽しそうに子供たちも取り組んでいました。美術の教員である私は、美術の授業はいいなと、しみじみ思いました。美術(芸術)が如何に教育の中で大切な役割を持っているか、ルドフル・シュタイナーは「芸術はそれを求めるのは子供の自然、子供の子供たるところです。そして、就学年齢にさしかかった子供にも、すでにふさわしい芸術の活動があります。教育するものとして芸術が人間的能力の育成に(役立つ)ということに議論を費やしてはならい。」と言っているのです。

こんな生徒もいました。私が担任していた自閉症の生徒はとても絵が上手でした。しかし、魚や爪切りが嫌いで、魚や爪切りの絵を何百枚と描いて魚を食べられるようになり、爪切りができるようになりました。

紙版画の研究授業の研究会で私は「絵は点、線、面で出来ているので、紙版画に点や線の要素を組み合わせると絵に深みが出来て子供たちも楽しく取り組めますよ」と助言しました。ワリシー・カンデンスキーは絵画の要素は点・線・面から出来ている。と言ったのです。

教育も点で子供と真摯に接し、指導計画や小中高の指導の系統性を線で結び、学校や家庭、地域という面で子供への支援を充実させる。瀬谷養護学校の「つなげる教育」はこの、点、線、面を織りなしてどんな絵が描けるのか楽しみです。

                                         (教頭  田中 太賀志)


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