更新年月日・2015年2月13日




価値観を認め合ってこそ

「ついこの間、『明けましておめでとうございます』とあいさつしたばかりなのに、もう2月も半ばになってしまったのか。」

この季節になるとよく耳にする言葉ですが、これをお読みのあなたは、どんな感慨をお持ちですか。「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」という言葉に代表されるように、とりわけ年明けの3ヵ月間は、月日が速く過ぎていくように感じられるものである、と言い習わされてきました。しかし、もちろんこれは一般論で、人の感じ方はそれぞれ違っていて当然です。「まだ2月半ば?今年はまだ10ヵ月半もあるのか。」と感じる方がいてもおかしくありません。

ところが、私たちの住む社会では、根拠のない一般論が暗黙のうちに力を発揮していて、ともすれば、「そんな感じ方はおかしい」と、決めつけられてしまうこともあります。価値観の一方的な決めつけが、人を生きにくくしている例の一つです。

古来より、時の流れの感じ方については、『人生は短いのではない。人がそれを短くしているのだ。』とか『君、時というものは、それぞれの人間によって、それぞれの速さで走るものなんだよ。』という言葉が残されてきたように、一般論とは違うとらえ方が存在し続けていることも事実です。いかに人の価値観とは多様なものであるかは、このことによっても証明されています。

目を転じると、世界では「価値観の一方的な決めつけ」により、人の命さえ軽んじられてしまうような出来事が続いています。多様な価値観を認め合い、譲り合い、折り合いを付けながらともに生きていくことが、社会を成立させる条件であるはずなのに・・・・・・。

日々の慌しさに心まで失ってしまわないように、様々な価値観に思いをはせながら一日一日をじっくり生きてみようと、改めて考えている今日この頃です。そのことが、子どもたちの育つ、豊かで多様な社会づくりにつながることを信じて。

                                         (副校長  田所 健司)


このページの先頭へもどる

このページに関するご質問は、神奈川県立瀬谷養護学校にお問い合わせください。 ⁄ サイトポリシー・免責事項・著作権