更新年月日・2016年6月15日




教師という仕事

5月も終わり、新学期が始まり2か月以上たちました。校内の雰囲気も4月の馴らし運転から本格運転のような感じになってきています。修学旅行は大和南、大和東の両分教室が沖縄方面、高等部が北海道方面へ行き、楽しい思い出となりました。小学部、中学部も宿泊学習や遠足、校外学習に出かけています。また、5月は天候にも恵まれ、爽やかな天気の中、小学部運動会が行われました。

先日、出張で希望が丘高校へ行きました。思い出すと33年前の教員採用試験の2次試験会場が希望が丘高校で、私は美術の実技試験を受けました。大学まで九州だったので横浜にこんなに緑の多い高校があるとは思いませんでした。3次試験の会場は相模原の合同庁舎で論文のテーマが「恩師について」でした。私は美術研究所の先生のことを書いたことを覚えています。その先生は個人経営の美術研究所を運営していて、私は大学に入ってもよく顔を出していました。大学3年の時、コンクールに出品するために先生のアトリエでシルクスクリーンの版画作品を制作していました。ある日、風邪をひいて予定の日にアトリエへ行きませんでした。貧乏な先生のアトリエには電話がなく、連絡することもできませんでした。夜中になって心配した先生はタクシーで私のアパートを訪ねてきたのです。「来るはずの田中くんが来ないので何かあったかと・・。」風邪で寝ていた私は何度もお詫びを言いました。その後、先生のおかげで版画はコンクールに入選して私の卒業制作の励みになりました。今だに九州に帰ると必ず会っている一生の恩師となっています。先生と教え子の関係は昔とは随分変わったようには思いますが、本質は変わってないように感じます。同窓会で会う卒業生は皆さん、「〇〇先生いますか」と聞いてきます。人の成長期に一緒に過ごせる先生という仕事は魅力的な職業だと思います。私が小学部の担任をしていた時のことです。一年間の長期研修を終えて復帰した初日、昇降口で小学部の児童が何もなかったように「先生いくよ」と手をつないできた時、私はこの仕事をしてきて良かったと思いました。学校という中で出会いと別れ、私たちはその一時を大切にしないといけないと思います。

                                         (教頭  田中 太賀志)

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