更新年月日・2004年7月16日




個別の教育支援計画について〜授業参観日の校長講話の続き〜

先月、6月26日(土曜日)の授業参観日には、お休みのところたくさんご家族の方々や学園の先生方に学校の授業の様子をご覧いただき、本当にありがとうございました。このおり、校長講話で、「学校目標の設定」、「大和東高校に分教室」、「耐震補強工事」など、いろいろなお話しをさせていただきました。

最後のその他のところで、これからの教育ということで「個別の教育支援計画」のことにほんの少しふれました。障害のある人の就学前の療育や、学校での教育、卒業後のことなどにいろいろな立場の人々が密度の高い連携をして支援していくようになる、という話しです。この原型になっているものが現在養護学校等で作成されている「個別の指導計画(学校によって個別教育計画と呼んでいます)」であり、さらに社会への移行期に焦点をおいて作成する「個別移行計画」です。しかし、「個別の支援計画」というのは、これらとはかなり次元の異なったものです。というのは、障害のある人の生涯を支えるもので、かつ学校なりどこかが単独に作成するのではない、かなり強力なネットワークを組んで必要な立場からの意見を取り込んでつくるというものだからです。「個別の教育支援計画」というのは、障害のある人の生涯を見すえた「個別の支援計画」の、学校に関係する部分ということになります。この中で保護者は重要な支援者の一人として位置づけられます。

少し話しを前にもどしますが、この数年間に障害のある人の教育や生活を豊かなものにするための手立てが検討されてきました。おおざっぱにいうと、一つ目は、平成13年1月の「21世紀の特殊教育の在り方について(最終報告)」で、「場の教育」(これまでの特殊教育)から「ニーズに応じた教育」(特別支援教育)への転換が必要というものです。

次に、平成14年12月の「障害者基本計画」に基づく重点施策実施5か年計画の中で、盲・聾・養護学校では平成17年度までに「個別の教育支援計画」をつくることが打ち出されました。

さらに、平成15年3月に「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」が出され、3つの基本的考え方が示されました。1.「個別の支援計画」という多様なニーズに対応する仕組み、2.「特別支援教育コーディネーター」とよばれるキーパーソンの存在、3.「広域特別支援連絡協議会(県レベルの教育委員会等が中心になって行うもの)」による教育、福祉、労働、医療などを繋ぐネットワークづくりの組織です。学校の在り方も、盲・聾・養護学校は地域の特別支援教育のセンター的役割を担う学校としての特別支援学校(仮称)へという考え方になっています。

大変壮大な計画であり、乗り越えなければならない難しい課題がたくさんあるわけですが、私たちは一歩一歩確実な歩みをしていかなければなりません。

今回のテーマは、あまりに内容を省略しすぎたために分かりにくくなってしまいました。お詫びいたします。ぜひ、また、皆様にお話しできる機会がありますようにと祈ります。

                                       (校長 菅原 雅彦)


中学部の学校生活

7・9・10月の「けやき」では、中学部の学校生活をお伝えします。今回は、各学年の紹介と1学期の様子です。

中学部1年

中1の生徒は12人です。そのうち9人は4月に初めてこの学校に来た生徒たちで、最初は何をするにも小学部出身の3人に余裕が感じられたのですが、3ヶ月経った今、そんな違いはほとんどなくなってしまいました。みんな立派に「瀬谷の子」として育っている手応えを感じます。 3年後の高等部進学と6年後の社会への巣立ちを意識した上で、中1段階では今何が必要なのかを常に考えられるようにする。それが我々学年職員の目標です。楽しみも挑戦もある活動、個人の成長と仲間意識の広がり、優しさと厳しさの加減を大切にした指導。そんなバランスを大切にした学年にしていきたいと思います。

中学部2年

中2は、16人の生徒の内、女子が11人、男子が5人という圧倒的に女子の多い学年です。それでなくても女性パワーの強い時代、昨年の入学当初は、男子が頼りなく感じられたものでした。でも、今では男子同士の結束も強くなり(?)女子に負けずにいろいろな活動に取り組むようになってきました。また、中2は休み時間ともなれば、クラスを行き来して、友達同士の関わりがとても多く見られる学年でもあります。今、皆が休み時間によく行っている遊びは、ホッケー、サッカー、走る(友達と走るのがとても楽しいようです)、などです。昼休みや、下校前のひと時、中学部の校舎にいらっしゃると、きっと子どもたちの歓声が聞こえてくることでしょう。

中学部3年

中3について紹介します。中3は生徒15名、A、B2クラスの学年です。男子が11名、女子が4名で、男子のほうが圧倒的に多いのですが、授業にしろ、その他の活動にしろ、これくらいで何となくバランスが取れているような感じです。女子が特に強いというわけではないのですが・・・。1学期の様子について報告します。運動会。最上級生として、後輩たちをガンガン引っ張っていくのも1つのあり方ですが、今年の中3は1歩引いて後輩たちを引き立てつつ全体を盛り上げる、そんなふうに参加しました。後輩思いの先輩たちでした。 校外学習。来年度には高等部となる身として、校外に出る、ということの意味や重さをかみしめつつ、切符を買い電車に乗り、みなとみらいを歩きました。 中3はこんなふうに高等部進学やその先を見つめながら、毎日を送っています。


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