更新年月日・2004年9月30日




総合的な学習の時間では・・・

すすきの中の子一、二の三人・・・朝陽に白く光るすすきの穂が風にたなびき、夏らしい夏も今や去りゆくころ。学校では、中学部長野方面修学旅行、高等部2年三浦校外宿泊がありました。そして10月の文化祭に向かっていたるところで練習が始まっています。

さて、学校では、特別活動とか自立活動、生活単元学習、総合的な学習の時間などいろいろな授業が組まれます。その違いがよく分からないといわれることがありますが、総合的な学習の時間は、最近現れたニューフェイスですから少しじっくりみてみましょう。

総合的な学習の時間は、そのねらいはというと、「あらかじめ意図的に設定された終結に向かわせる学習」ではなく、「終結のイメージからずれていたとしても自己選択、自己決定を大切にする学習」です。学校教育目標のひとつに「自ら学び考え行動する人に育てる」があります。この主体的生き方を学ぶのにふさわしい時間ともいえます。ですから、新しい事柄を学ぶというよりは、今まで学習してきたことを生活に上手に取り込んで、実践的に考える機会をつくるというようなあり方をめざしています。養護学校ではどの学習も子どもたちの心をひきつける授業になるよう努力していますし、楽しい教材教具をたくさん使って学びたいきもちがわいてくるよう工夫しているわけですが、総合的な学習の時間というのはまずその「主体的」というのがねらいなのです。

では内容はというと、じつは示されていません。学校の創意工夫にまかされているのです。具体的な例としては、環境、情報、健康、福祉、国際理解、伝統芸能など多彩ですが、他の教科のように取り扱うべき内容が示されていないのですからとても自由なのです。学び方としても、子どもたちの学ぶ意欲をふくらませる体験学習、調べ学習、まとめ学習、発表などさまざまなスタイルで展開していきます。先生の役割も国・数などとはかなり違ってきます。

では実際にはどのようなことが行われているのでしょうか。幼稚部・小学部には総合的な学習の時間というのはないのです(知的障害養護学校の小学部で一般的に行われている生活単元学習の考え方は総合的な学習の時間に近いということでやらないことになっています)。また、クラブ活動という時間がなくなってしまいましたが、子どもたちの興味・関心から出発する好きなことグループによる活動というのもあります。高等部はこの考え方の学習が総合的な学習の時間に行われています。中学部はというと今回は右ページに詳しく書かれていますのでじっくり読んでみてください。(ホームページ上では下方向の記事になります)

瀬谷養護学校には、今、子どもたちの生き生きとした活気がみなぎっています。お父さんたちも「子どもたちのためになることをやってみようじゃないか」と、仮称「おやじの会」が動き出しました。ロータリーのご近所との境がとてもきれいになっていることに気がつかれた方もおられるでしょう。たのもしいお父さんたち瀬谷養護に集合!

                                       (校長 菅原 雅彦)


中学部の学校生活

中学部各学年の『総合的な学習の時間』についてお伝えします。

中学部1年

総合では主体性や創造性を養うことが大きな目標です。そこで、1年生は「遊び」を取り上げることにしました。「遊び」は知的活動や身体運動の発達に重要な役割を果たし、社会性やコミュニケーションを育てる活動となります。そこで、授業のねらいとして、“様々な遊びの体験を通して「遊び」の幅を広げ、その楽しさを知ること”と “集団で共に遊ぶ中で仲間を意識したり、ルールを守ったりすることで社会性を身につけていくこと”を設定して取り組んできました。1学期は様々な遊びを体験するということで、フープやロープなどの遊具を利用したレクリエーションや、屋外に出ての水遊び、築山でのタイヤ転がしやそり滑り等を行ってきました。各授業においては、夢中でゲームに参加したり、歓声をあげて体を動かしたりと、それぞれの力をしっかり発揮して笑顔と共に楽しんで取り組む姿が見られました。これからもいろいろな遊びに挑戦していきます。

中学部2年

2年生の総合では、買い物学習、外食体験、バザー学習をおこなっています。買い物学習では、駄菓子屋、100円ショップなどの体験をもとに、2年生でも自動販売機の利用や、様々な店で好きなものを買う楽しみを体験しています。お金や物を大切にし、人との関わりを広げられるようになることが目標です。外食体験では、「お店調べ」で見つけてきたお店で、1学期はドリンクバーとアイスクリームで友達との会食を楽しみました。さて、2学期はどこへ?バザー学習では、「ナイロンたわし」作りに取り組んでいます。1年生の時から財布にお金を入れてお店で買い物をしてきましたが、今回は反対に「売り子」としての学習をするためです。文化祭(10月17日)に販売しますので、お店『わかば』で「いらっしゃいませ」の姿を見て、お買い求めください。

中学部3年

中3の「総合」では、子どもたちの主体性や創造性を養うことをねらいとしつつ、中学部最終学年として、「社会」や「自立」と関連した内容に取り組んでいます。1学期は「乗り物」を題材にして、大画面でシュミレーションゲーム(電車でGo)を楽しんだり、身近な交通機関の名称や自動券売機での切符の購入の仕方などを学んだりしました。また「カメラ」を題材に一人1台のカメラを持ち、友だちや風景を撮ってみました。そして2学期は「買い物」を題材に、子どもたちに合わせて好きな品物を選んだり、お金の扱い等について学んだりしています。こうした取り組みは、9月に行われた修学旅行での買い物や写真撮影とも結びつき、楽しく主体的に関わることができました。みんなの撮った修学旅行の写真は、文化祭で展示する予定です。


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