更新年月日・2005年3月25日




卒業・修了おめでとう 〜学校卒業後に向けて〜

3月11日には高等部、3月17日には幼稚部、18日には小学部中学部の卒業生、修了生がそれぞれ元気に卒業、修了いたしました。ほんとうにおめでとうございます。

幼稚部、小学部、中学部の修了児、卒業生は一区切りということでまだずっと学校生活が続きます。しかし、高等部の卒業生の気持ちは学校生活をこれで終わるのだという実感はきっとまだないだろうと思いますが、新しい職場などに実際にいくことによってじわじわと実感してくるのでしょう。また一変する生活に適応していくことに時間がかかる場合もあるかもしれません。

高等部卒業生保護者の皆様にとっては、小学部から本校にこられた方も、小学校や中学校からの方も、12年間の学校生活を終え、越えてきたたくさんのハードルがよみがえってこられ感慨無量であったことと思います。ほんとうにごくろうさまでした。また、学校でのさまざまなことにご協力いただいたことに心から感謝いたしております。

これからは労働サイド、福祉サイドとの係わりがほとんどとなり、学校の複数の学級担任というものがなくなってしまうので少し心配かもしれません。どのような進路であっても本人参加、本人意見が尊重されるようになってきましたが、やはり保護者の方による支援は職業生活の基盤として欠かすことができません。しっかりした社会人になっていく道のりは長いものです。たとえわずかずつではあっても確実に成長していくものですから暖かく気長に見守ってあげていただきたいと思います。

学校としても卒業後の姿をずっと追い続けていきます。ここが養護学校のよいところです。同窓会でみる卒業生はなかなかいい顔をしています。やっぱりたくましくなっているのです。びっくりするようなあいさつをしてくれる人もいますし、知らない先生にも今の生活をうれしそうにお話ししてくれる人もいます。同窓会にはもう本校にはいなくなってしまったなつかしい先生もたくさんきてくれます。二十歳のお祝いもしますが、このときはかなり「私も大人になったよ」という気持ちが溢れています。

ところで養護学校を卒業した人たちが集う機会がもっとあったらと切実に感じます。余暇活動とは別に学校を卒業してからも気軽に学べる場というのはとても大切であると思います。本来、社会生活をしやすくするための学習というのは学校卒業後の長い生活の間ずっと必要です。たとえば、職場生活での悩み相談、同僚・男女のおつきあいのこと、稼いだお金の使いみち、お休みするときなどの電話のかけ方、たばこの害のこと、お酒の席にさそわれたら、病気になったら、健康と栄養のことなどなどほんとうにきりがありません。社会で暮らしていくためには、学校ではあまり教わることがなかったことを実際に即して学ぶ機会がたくさん必要ですし、あったら生活がより豊かなものになることでしょう。青年学級はこのようなことを実現していく活動ですが、まだまだ少ないのが現状です。今増えてきているグループホームでは生活そのものが勉強ですから学ぶことはきっと多いことでしょう。

職場生活では一緒にすごす人とのかかわりあいが大切になりますが、働くことが中心の生活の中で穏やかな気持ちやひと(他人)のことをおもいやれるこころがなお一層育まれていってほしいと願っています。

                                       (校長 菅原 雅彦)


幼稚部の生活

前回の「戸外遊び」「リズム遊び」に続き、今回は設定保育の「造形遊び」「室内遊び」についてお伝えします。

造形遊び

4歳や5歳の子ども達はとてもやわらかくきれいな手をしています。でもその手は使っていないために力が入らなかったりすることが多いのです。そのため造形遊びでは、絵の具、ポスターカラー、粘土などの他に、砂、水、毛糸、綿の身近な物や小麦粉、パン粉、寒天など 口にいれてもいい食品を使って、感触遊びを行なっています。夏は南庭に出て、ボディペインティングをし、体中に絵の具を塗って楽しみます。幼稚部の二人は粘土がお気に入り。普通の紙粘土の6分の1の軽さ、お餅のように伸びるエンジェル粘土を使い、こねたり、伸ばしたり、叩いたりして手を使っています。 3学期は赤、青、緑、黄などの食紅を混ぜて少しやわらかめの寒天を作り遊びました。ひんやりした感触と透明感ある寒天にひかれ、型抜きでいろいろな形を作ったり、細かくちぎってそれを集めお団子にしたり、長い時間遊ぶことができるようになりました。

室内遊び

学校の中にプレイルームがあります。広い部屋には、箱型ブランコ、ボールプール、ハンモック、トランポリン、ワンロール、滑り台などサイズは4歳児に合わせて小さいのですが、幼児には魅力的な遊具があります。それらを組み合わせてサーキットを行ったり、大玉ボールを平行棒にのせリレーをしたり室内で体を動かす遊びを行っています。11月には中屋敷保育園との交流で、地域のお子さんと一緒にプレイルームで遊ぶ会を行なったりしました。

その他2学期から調理遊びもはじめました。ホットケーキの粉を使い、卵を割る、砂糖・牛乳・バターを入れる、ハンドミキサーで混ぜるなど簡単な作業を、先生と一緒に経験します。バニラエッセンスのいいにおいに思わず体を乗り出し、粉が混ざるのを真剣に見ています。やはりおやつはみんな大好き。出来上がった焼き菓子をおいしそうに食べている二人です。

これらの活動を通して、体もたくましく、気持ちも少しずつ落ち着いてきました。3月17日には、修了式が行われ、5歳児1名が巣立ちました。これからも楽しい経験をたくさん積んで、元気に活動していって欲しいと思います。


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