更新年月日・2005年5月31日




定期検診風景

はやいもので6月からの水泳を前に、内科・耳鼻科・眼科などの定期健康診断の各科検診が行われました。特に耳鼻科は耳・鼻・喉の5箇所の検診で、子どもが一番嫌がる部分ですから、診る方も診られる方も汗だくです。ライトの強い光、反射鏡、頭を急にいやいやをされると先の細い器具を使っているだけに、その瞬間の動きに合せてさっとひっこめなければなりません。また口の中というのがなかなか見せてくれません。アイスクリームを食べるときに使う木べらを大きくしたようなもの(木製舌圧子)で舌を押し下げて喉を診るわけですが、ぐっとかたく口をつぐんでしまうのでこれがまた非常にたいへんです。こんな時には、保健室の先生の発明というビニールホースを短く切って舌圧子にかぶせたものを噛んでもらいますと、歯に無理がかからずに隙間ができますから、なんとか口の中の奥をのぞくことができます。歯科の場合は、ガラスの鏡は口の中で噛んだら割れてしまいますので金属ミラーが使われます。眼科の方では、緊張の少ない廊下待ちのところをペンライトで診ていただけるのでとてもスムーズです。

お母さま方が「なかなか病院に連れて行かれなくて」と困っていらっしゃるのがよく分かります。診察室に入るだけでも格闘しなければなりませんから、白衣のお医者さんの前のあのいかにも何かされそうなイスに座るというのは至難の業です。歯の治療、・耳・鼻・眼の治療となると一人では連れて行けないという状況がよく分かります。小さい子でしたら一人で抱きかかえられますが、体の大きい人が安全に診てもらうためには脚、腕、身体、頭と5・6人の人が必要です。

私の家族が診ていただいている歯医者さんは、親が子どもと一緒に治療室に入ろうとすると「お子さんだけでいいですよ。」というのです。4歳程度の幼児でも一人でイスに座らせます。泣き叫んでやらせないという場面が眼に浮かびますがここでは少し違います。私の子どもも最初の日はイスに一人で座るのに1時間近くかかりました。しかし、ここの先生と歯科衛生士さん、みんな粘り強く待つのです。けっして強引にせず、待合室でやきもきして待っているお母さんを呼びません。歯科衛生士さんが、機械のことや器具のことなどいろいろお話しをしてあげたりさわらせたりして、怖いという気持ちをなくしていくようです。

しかし、小さい子の怖さをなくしていくこういうやり方は時間がかかるようですが、あとはとてもスムーズになるので、結局はずっと速く治療できるわけです。年に一回あの怖い思いをするというのはマイナス効果だなあとつくづく思います。怖いものではないと分かれば多くの子はスムーズにできるようになるのですが。ひとたび怖い体験をすると、これを取り払うにはたいへんな時間を要することになります。怖いから逃げる、逃げるから押さえる。押さえられるから必死で抵抗する。意に反してもっと強く押さえられる。こうして病院嫌い、お医者さん嫌い、白衣嫌いができあがってしまいます。

学校では、短い時間で多くの子どもを診てもらうのですから待つわけにはいきません。事前に慣れた人とともにこういう雰囲気になれたり、器具を見たりあてがってみたりして、からだで理解していくのが怖さをなくす手立てではないかと思います。これは小さいときほどよいのでしょう。

この1時間も幼い子につきあって粘り強く待つ病院の姿勢に驚き感嘆したのですが、養護教諭の先生の話しですと、障害のあるお子さんをこうして治療できるようになるまで、半年もかける病院もあるそうです。私たちが行っている教育の原点でもあるように思いました。

                                       (校長 菅原 雅彦)


高等部の行事・学校生活

今月号では高等部3年間の最大の行事とも言える修学旅行についてお伝えします。高等部3年生は例年よりも早く4月26日から28日まで沖縄へ修学旅行に行ってきました。例年、高等部修学旅行の行き先は北海道だったのですが、今年は時期の関係もあり瀬谷養護初の沖縄への旅行となりました。

1日目[4月26日(火曜日) 曇り 23℃] 

待ちに待った修学旅行の朝。生徒たちは観光バス2台に分乗し、羽田空港へ向かいました。飛行機は初体験の生徒が多く、楽しみな反面とても不安という様子でした。飛行機が少しずつスピードを上げて動くにつれ、みんなの緊張も増していきます。そしてついに飛行機は大空へ!離陸の瞬間、飛行機には歓声と拍手が上りました。

無事に沖縄に着き、まず首里城へ向かいました。観光客が多く、少し駆け足での見学でしたが、それぞれに琉球王朝の雰囲気を堪能したようです。

宿泊先は残波岬ロイヤルホテルという海に面したリゾートホテルでした。夕食後はホテル内の売店でお土産を買ったり、部屋でゆっくりしたりと思い思いの時間を過ごしました。

2日目[4月27日(水曜日) 晴れ 24℃]

朝食はパンから沖縄そばまでが並ぶバイキング。みんな自分の好きな物をおなか一杯いただきました。中にはパンを15個も食べた生徒もいたようです。

午前中はちゅ美ら海水族館へ行きました。スケールの大きさに圧倒されつつもジンベイザメ、カクレクマノミ、エイ、マグロ等それぞれ気に入った海の生物を写真に収めていました。

午後はシーカヤック、シーサー色付け、びんがた紅型の3つのグループに分かれ、体験学習をしました。体験学習終了後、ホテルの前のビーチで水遊びをするグループもありました。

夜はエイサーショー鑑賞。一緒になって歌って、踊って、太鼓をたたいてと楽しい時間を過ごしました。最後はみんなでカチャ―シーを踊り、幕を閉じました。

3日目[4月28日(木曜日) 晴れ 25℃]

2日間お世話になったホテルを後にし、国際通りに向けて出発しました。国際通りではクラス毎に見学と買い物をしました。1番の人気スポットは沖縄の食材が並ぶ公設市場。神奈川では見られない色とりどりの魚や豚の頭等に驚いた様子の生徒達でした。そして楽しい思い出ができた沖縄に別れを告げ、無事に神奈川へと戻ってきました。

あっという間の3日間でしたが、生徒たちには沖縄での様々な出会いや体験、友達と一緒に過ごす時間をしてそれぞれ楽しい思い出が出来たことでしょう。その思い出を残り少ない高等部での生活、そしてこれらの人生のパワーにしてほしいと思います。


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