更新年月日・2005年10月31日




文化祭たのしかったね

10月15日・16日と行われた文化祭、瀬谷の子みんなとってもよく自分を発揮していましたね。ほんとうにすばらしかったです。体育館はお母さんお父さんご家族のみなさんで入りきれないほど、ご声援ありがとうございました。どの学部のお子さんも演技に販売に、精いっぱい取り組みました。日ごろの学習の成果である展示作品はどれも輝いていて、こんなに生き生きとした作品が2日間だけでしまわれてしまうのはもったいないなあと思ったのは私だけではないでしょう。二日間の文化祭に向かった気持ち、きっと瀬谷の子の心にずっしりと思い出として、いや自信として体の一部になったのではないかと思います。また来年が楽しみですね。

話はかわりますが、最近の韓国映画「マラソン」など、自閉症の方が主人公の映画やテレビが多くなってきて理解が少しずつ広がってきているようにも思いますが、まだ非常に表面的な理解といえましょう。「マラソン」で、地下鉄のホームで主人公が大好きなシマウマのスカートにふれてしまう場面がありました。彼の脳裏には小さいころに聞いた大草原に遊ぶシマウマの話がかっきりと記憶されていて、シマウマの模様に思わずさわってしまったのです。そして男に殴られます。また、シマウマの毛皮のハンドバックにさわり警察に連れて行かれてしまいます。この映画ではお母さんが、殴った男に、ハンドバックの女性に、あやまったり、説明したり、怒りの抗議をしたりします。なんともせつない場面です。

さて、先日明石洋子さんという方の講演「お仕事がんばります」をうかがう機会にめぐまれました。明石さんは、川崎市の公務員として働く知的発達障害の重い自閉症の息子さんのお母さんです。親の立場から、分かりやすいパワーポイントを使いながら子育ての本当に具体的なエピソードをふんだんに、実に困難な内容を笑いを誘いながら明るく話されました。印象的だったのは、強烈なこだわりであったトイレとお風呂探索を掃除という仕事に変えてしまった話です。小さい頃からの水好きから駅やデパート、ホテルならまだしも、通りがかりの他人の家に上がりこんでの探索には、考えただけでも大変だなあとため息が出てしまいましたが、そんな時にお母さんが一緒にトイレを掃除させてもらったというのですからとんでもない発想です。トイレ掃除に5年、風呂掃除に10年かかったとのこと。しかし、「覚えたあとの12年間、私は一度もトイレとお風呂は掃除したことがありません。徹之が完璧にやってくれます。」すごい粘り強さでまねができません。こだわり=得意なこと、という逆転の考え方をしたということです。当時医者も療育者も誰もが、「こだわりはとらなければいけない」という考え方であったので自分もずいぶんがんばったけれど、実際にはこだわりをとることは難しく、こだわりを抑えるためにパニックを起こしやすくなってしまった。やはりプラス思考で「このこだわりを役に立てる方法はないものか」と考えられたのです。人に迷惑をかけないこだわりは、生きていくうえで心の安定に大いに役立ちます。何時間も飛行機や電車に乗らなければならない時も、紙と鉛筆さえあれば静かに落ち着いて過ごせます。きっと多くのお母さん方は、明石さんと同じ悩みを背負い乗り越えようとして、また乗り越えてこられているのかと思います。

講師接待の役をしておりましたので、講演の前後に直接お話をうかがうことができました。神奈川はもとより、日本を飛び出して国外(韓国は一番多いそうです)でも息子さんと二人で講演に飛び回っていらっしゃいます。管理薬剤師として企業にお勤めされていると聞いてまたびっくりです。作業所や法人施設をいくつも運営されていて、時間をどうやって生み出しているのか実に不思議ですが、更に3部作の本も書かれておられます。また、次の機会にお話したいと思っている「発達障害者支援法」(障害者自立支援法とは違います)の草案づくりもされていらっしゃいます。ぜひ今度、本校にもおよびしてエネルギーをいただきたいと思っています。

                                       (校長 菅原 雅彦)


中学部の学校生活について

10月15日、16日に文化祭を行いました。ステージ発表やバザーなどの活動を通して、各学年のチームワークがより高まったことと思います。今回は、各学年の様子をお伝えします。

1年生

ステージ発表では、特製打楽器という「上には竹」、「横には調理で使う金属ボール」、「下には鉄琴か木琴」がついている楽器、また太い竹の棒を太鼓のばちでたたいて奏でる竹の楽器、そしてツリーチャイムと3つの楽器を使い、演奏を行いました。

一つ目のグループでは、Puffyの「はじまりの歌」という曲に合わせて行いました。曲に合わせてしっかりとリズムを刻む生徒や『しゃららら』というかけ声に合わせてツリーチャイムや特製打楽器についている木琴・鉄琴をかき鳴らす生徒、メロディーを鉄琴で奏でる生徒など、自分の役割をきちんと果たし素晴らしい合奏に仕上げていました。

二つ目のグループは、サザンオールスターズの「イエローマン」に合わせて、どの生徒もノリノリで演奏していました。自ら「ハイハイ!」とかけ声をかけながら演奏するなど楽しんでいました。

三つ目のグループは大塚愛の「さくらんぼ」に合わせてテンポ良く演奏を行いました。特製打楽器の上部分、横部分、下部分を交互に繰り返し演奏することができました。複雑な動きでしたが、がんばることができました。

練習が進んでいく中で、楽器にも慣れていき、当日は素晴らしい演奏を披露することができました。

2年生

2年生は、宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』を原作とした「ほしまつりのおんがくかい」という音楽劇を行いました。ご存じのとおり、『セロ弾きのゴーシュ』というお話はチェロが上手に演奏できないゴーシュの元に、小鳥など森に住む動物がやってきて、一緒に音楽を行うことでだんだんとチェロが上手になっていくというお話です。

生徒は楽団員、歌グループ、ダンスグループ、楽器グループの4グループに分かれて行いました。歌グループは『ドレミの歌』を歌ってドレミを教えに、ダンスグループはエンヤの曲に乗せてリズムを教えに、楽器グループは『世界に一つだけの花』を演奏しハーモニーを教えにやってきました。どのグループも練習した成果を十分に発揮することができていました。

フィナーレでは、観客のみなさんからたくさんの拍手をもらい、とても満足げな顔をしていました。

3年生

3年生は、『三枚のお札』という昔話に挑戦しました。ご存じのとおり、和尚さんのお使いで山へ向かった小僧が、和尚さんからいただいたお札を使い、山姥の魔の手を逃れるという軽快なお話です。生徒たちは小僧役・和尚役・山姥役・ダンス役の4グループに分かれて発表をしました。

昔話ということで、小僧役・和尚役・山姥役の生徒は着物の衣装やカツラを付けて演技をしました。生徒たちは、着物やカツラが気に入ったようで、鏡に写った自分の姿を見ていたり、「初めて着るよ」と嬉しそうに言ったりしていました。また演技では、繰り返し熱心に練習をしました。家に帰ってから何回も自分の場面を練習した生徒もいました。

ダンスグループの生徒は、お札を投げると出てくる、川・山・火の3種類のダンスをしました。川のダンスは、水の流れの激しさ、山のダンスはどっしりとそびえる力強さ、火のダンスはごうごうと荒れ狂う炎の揺らめきを表現しました。

当日は、たくさんの観客の前で緊張する様子が見られることもありましたが、練習の成果を十分に発揮することができ、3年生らしい堂々とした発表ができました。


このページの先頭へもどる

このページに関するご質問は、神奈川県立瀬谷養護学校にお問い合わせください。 ⁄ サイトポリシー・免責事項・著作権