更新年月日・2005年11月30日




現場実習が終わっても・・・

高等部では、校内実習・校外実習が終わりました。とはいえ3年生はまだまだ続いている人もいます。様子をごらんになられた高等部の保護者の方々も多いことと思いますが、まだ小さなお子さんの保護者の方にも参考になると思います。高等部の教育は常に社会との接点にいていかにスムーズにその世界に入っていけるかを探っているので、将来を凝縮して眺められる、これが養護学校にいる大きな利点なのです。決めの実習を行っている子どもたちにとってこれまでの人生の中で最も緊張の続く時間だったことでしょう。それだけに、実習がうまくいった、また、そうはいかなかった場合であっても、やりとげたという充実感は大きな収穫であったにちがいありません。しかし、現実にうちひしがれることだってないわけではありません。担任や進路担当は子どもたちにさまざまな困難を乗り越えてもらうべく次の一手をいつも考えているのです。

ところで、先日PTA主催の講演会で、湘南ゆうき村施設長の河原雄一さんの障害者自立支援法についてのお話しがありました。わかりやすくお話しいただけたとはいえ、はじめて聞かれた方にとっては内容がかなりあったので消化しきれなかったかもしれません。また、自分が聞きたいところはここと決めて参加された方もいらしたと思います。

今の時代、欲しい情報は関心のある人はいくらでも簡単に集められるのに、そうでないと取り残されてしまう、この格差が激しくなっています。特に福祉・医療に係わることはお子さんの生活に直結することが多いだけに気がかりなことです。本校ではたびたび説明会や講演会などを開いて皆さんに理解していただく機会を持っています。

かつて16mm映画映写技術講習会というのがありました。その講習会で、映画を見た後で映画フォーラムというのを開いて感想を語り合い、聞き合うのです。見たあと一人で「ああよかったな」で終わってしまうのではなくて、小さなグループで「あの人はそう感じたのかふむふむ、でも私は・・・」など皆で深め合うことが映画の内容をいっそう豊かにしていくように感じました。

講演会に集まったときはばらばらでも、終わったあと、感じたことを分かち合う場がもたれることはとても意味あることだと思います。同じことを聞いても感じ方はひとりひとり違いますが、あとで話し合うことで気持ちがひとつになれる、そんな場っていいでしょう?そんなひまはとれませんよというのが日常かもしれませんが、ものごとは求める方向があればその方向になってゆくものです。せっかく本校という場に縁あって集うこととなった私たち、子どもたちのよき未来のためにという共通な願いでひとつになっていけたらいいですね。

                                       (校長 菅原 雅彦)


幼稚部の生活

今月は瀬谷養護学校の中でも一番年齢の低い幼稚部の紹介をします。

今年度の幼稚部は年長児2名の小さな集団です。二人とも体は小さいのですが、パワーは誰にも負けません。初めは「お母さんから離れて大丈夫だろうか? 給食は食べてくれるかしら?」なんてあれこれ心配していましたが、幼稚部での遊びにすぐに慣れ、毎日にこにこの笑顔を見せて登校してきてくれるようになりました。

学校の中には、トランポリン・箱型ブランコ・ハンモック・滑り台などの室内遊具で遊べるプレイルームがあります。二人はここで遊ぶのが大好きになりました。幼稚部のお子さんはまだ体も小さく、足腰も弱いためトランポリンやハンモックのような体を揺らす刺激をたくさん経験できればと思っています。歌に合わせて体を上下左右に揺らすと、思わず大きな声で笑いがこぼれてきます。「もう一回やって!」のリクエストに答えるのに必死の担任です。

遊びが楽しくなると、「次はどんなことをやるのかな?」と、好奇心が芽生えはじめます。そのため朝の会での今日の予定の話を、とても集中して聞いていることができるようになりました。

そんな二人が今年大きく変わってきたことがあります。それは二人ともおしゃべりが楽しくなり、言葉で会話できるようになってきたことです。休日の家での様子を話してくれたり、お友達の様子を教えてくれたりと毎日変化する二人の様子に驚かされるこの頃です。教室では元気な二人の歌声も聞こえるようになりました。今は「おつかいありさん」や「ことりのうた」をマイク片手に熱唱しています。

2学期は幼稚部の大きな行事『文化祭』と『遠足』が行なわれ、二人ともたのしい経験をたくさん積むことができました。

文化祭

10月15、16日に瀬谷養護学校の文化祭が開かれました。ご来校いただけましたでしょうか?幼稚部は1日目のステージ発表で、5分と短い時間ではありますが、「とんとんアンパンマン」という手遊びを披露しました。大勢の観客の前で、スポットライトをあび、マイクを向けると、もうやる気満々。さすが現代っ子。練習よりも大きな声で返事をしたり、歌を歌うことができ、たくさんの拍手をもらいました。中屋敷保育園のお友達も見学にきてくれたうれしいひと時でした。2日目は瀬谷太鼓連の太鼓の音に興奮ぎみ。前にでて太鼓をたたかせてもらい大喜び。瀬谷中吹奏楽部の演奏では「サザエさん」の曲を一緒に口ずさんでいる場面も見られました。

秋の遠足「こどもの国」

お天気に恵まれた秋の一日、スクールバスで「こどもの国」に行ってきました。神奈川に住んでいる方なら一度は遠足ででかけたことがあるかと思います。今はミニSL、ローラー滑り台など新しい遊具も増え、こども達の遊びの意欲をそそります。幼稚部の二人も近くの公園では乗ったことのないローラー滑り台を何度も繰り返し楽しみました。園内はとても広く、牧場まで足をのばして牛や羊と触れ合うことができました。自分達の体より大きな動物にちょっととびっくりの二人でした。

こんな幼稚部の生活も残すところ4ヶ月。来年の4月にはそれぞれの地域でぴかぴかの小学1年生になります。これから寒くなりますが、3月の修了式まで体調に気をつけ、楽しい毎日を送って行きたいと思っています。中屋敷中央公園や本郷公園などにも散歩に出かける機会が多くあります。道で出会ったら是非声をかけてみてください。きっと元気な声で答えてくれることと思います。 


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