更新年月日・2006年1月27日




豪雪地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます

新しい年が明けました。北陸など日本海側の寒い地方ではいつにない豪雪に見舞われて、多いところではすでに4メートル近くも積もってしまいました。そして、毎日のように、雪下ろし中に犠牲になった方のことが報じられています。若者が少ない村では、お年寄りが屋根に登って雪下ろしをしなくてはならなかったのがあまりにも痛々しく悲しいことでした。特に水害、地震、雪害と度重なってしまった地域もあり、豪雪地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。東京・神奈川では、ただの5センチ積もっても大混乱の有様で申し訳ない気がいたします。

平成7年1月17日に起きた阪神淡路大震災から11年経ちました。この3年後、神戸で防災教育研究発表大会が開かれて参加しました。震災のあと、たくさんの子どもたちが体育館や公園に張られたテントで寒い冬を過ごしました。受験生は懐中電灯やろうそくの灯のもとで、毛布をかぶって勉強していました。障害のある子たちも多くの人の中で窮屈な避難所暮らしをして、さぞ辛かったろうと思います。垂水養護学校、青陽東養護学校などからもその時の取り組みが報告されました。発表する先生たちが、失った教え子たちや家族のことが思い出されてくるのでしょう、みんな必死にこらえているのですがこらえきれず泣いてしゃべれなくなってしまうのです。

震災復興支援館で長い時間、被災した子どもたちの作文を読みました。今はすっかり美しく生まれ変わった神戸ですが、辛い別れをした人の気持ちは決して癒されているのではなく、ぼっかりと空いたままになっているのかもしれません。しかし、被災地の人たちは辛く苦しい生活に負けてしまったわけではありません。お互いに助けたり助けられたりする中で、知らない人同士が一体になっていきました。

日本で災害ボランティアが本格的に活動するようになったのはこの時からだと思います。でもこの震災の時は、ボランティアがいてもその人たちの力を組織して有効に使うことが十分にはできませんでした。日本海沿岸に重油が流出した災害の時には、神戸の人たちがあの時助けてもらったお礼ですとボランティアとして向かい、また全国からも多くのボランティアが集まり、見事に総力を結集して人の手で重油を取り除きました。

時が私たちの頭からどんどん忘れ去らせます。でも、決して忘れてはならないことが数多くあります。震災の時に集めた新聞記事、写真集、文集、研究発表大会資料、防災マニュアルなどをまた紐解いて改めて見直そうと思っています。

さて、校内は活気に満ちています。思いも新たにそれぞれの学級で書いた書き初めが廊下の壁面いっぱいに飾られています。養護学校の書初めほど迫力に溢れていて、そして堂々としている作品はないとつくづく思います。形式にこだわらず、「ぐるぐるっ」とくったくなく描かれた太い線、「ぐーっぐっ」と長いきもちのよい線、絵でもあり字でもある線、クレヨンやマジックでは表現しきれないものが墨と紙の強いコントラストになって現れてくる「すごさ」があります。そして書かれる文字や絵も、好きなことばや目標や名前など何でも題材になって創造的です。「ちこくしない」、「おかあさん」、「おやつ」、高等部の「友情の証」、「全力投球」、「新しい恋」など。ほんとうに楽しく飽きない作品たちです。お手本を見て上手にまねできたなどという、そういう次元ではありません。私たちがこういうユニークで気どらないものが書けるかといわれたら、「うーん負けたな」と思ってしまいます。

どうか今年一年がよい年でありますように、いや、よい年にしましょう

                                       (校長 菅原 雅彦)


高等部の学校生活

マラソン月間のこと

高等部では、毎日『体力作り』という授業を実施しています。ほぼ毎日15〜20分ほどマラソンをしています。将来に向けて体力をつけるため、そして目標に向けて努力する姿勢を身につけるためです。1学期・2学期は学校のグランドを走っていましたが、3学期は『マラソン月間』となり、マラソンのコースがグランドの外側道路となりました。周回距離は伸びますが、グランドの中をひたすら回っているより、少しでも風景が変わる方が走る意欲も高められるのではないかと思います。毎日周回数を表やグラフに書き込んでいるので、どれだけがんばっているか一目瞭然です。 毎朝、外に出たとたんヒューっと冷たい北風にさらされ、口々に「寒い寒い」とつぶやいているのがあちこちから聞こえます。しかし、「用意」の声がかかるとみんな上着を脱ぎ、薄着になって走り出します。寒さで鼻が真っ赤になっている生徒もいます。走り終わると生徒の顔にはキラキラ汗が光っています。

作業班のこと

高等部の授業の中に『作業』があります。週に1回、1日を通して仕事の学習をしています。 その作業を紹介します。

木工班・・難しい機械の使い方を学んだり、そしてなにより『商品を作っている』という意識を強く持ち、作業を行っています。今年度は素敵なプランターやミニすのこを作成し、文化祭やバザーで販売しました

クリーニング班・・校内、校外の清掃や洗濯を行っています。洗濯を今まで自分でやったことがなかった生徒も、洗濯機の使い方や洗濯物の干し方、靴の洗い方、洗濯板を使っての洗濯等をしています。

陶芸班・・粘土を力いっぱいこねて、傘立てや花器や角皿作りをしています。とても味のある作品が完成し、文化祭やバザーで販売しました。私も陶芸班のお皿が大好きで、食卓では毎日活躍しています。是非来年度の文化祭やバザーではご覧ください。

紙工班・・牛乳パックをリサイクルし、細かい紙漉の工程を生徒が一つひとつ手作業で行っています。染色したり模様をつけたり色々工夫を凝らし、なかなか味のある素敵なハガキやカードやカレンダーを作成しています。

農園芸班・・夏の暑いときも、冬の寒いときも校内の畑で野菜を育てています。土を運んだり、耕うん機を使ったり、とても大変です。しかし苦労した甲斐あって収穫の時には笑顔がいっぱいです。作業の日には職員玄関で農園芸班が丹誠込めて作った野菜が販売されますが、あっという間に売り切れです。

手工芸班・・スウェーデン刺繍、ビーズ手芸、フエルト手芸等をしています。スウェーデン刺繍では、生徒たちの個性あふれる刺繍布を使って、かわいらしい巾着袋を作りました。楽しい雰囲気でありながら、作業にはとても真剣な眼差しで取り組んでいます。

リサイクル班・・古シーツをマット織りや牛乳パックを使って椅子を作成しています。使用済みのローソクを使い、色とりどりのキャンドル作りもしています。使い捨てではなく、古い物も新たな命が吹き込まれるのを生徒たち自身が実感しながら作業に取り組んでいます。

生徒たちはたくさんの作業を行い、その技術や働く意欲を学び、将来に向けて日々努力中です。


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