更新年月日・2007年2月26日




卒業を迎える準備・入学する子を迎える準備は今

今年は暖冬のせいか日当たりのよい玄関前の梅は早いうちに満開となり登校、下校の子どもたちを和ませてくれています。

アルバムづくり、卒業式の練習など卒業に向けでの準備が進められています。残すところあと一ヶ月、時のたつのは本当にはやいものです。高等部の卒業生の皆さんが一人ひとりいったいどんな気持ちでいるのか心のうちをきいてみたい思いです。

進級する人たちをみると、1年の成長が日ごろの様子からも落ち着いてきたとか、できることが増えたなどの一方で、成長の途中でのさまざまな状況の中で悩まれておられる場合もあるかと思います。

一人で抱え込まずまわりに伝え上手に巻き込んでいくことが必要です。小中学部の一日入学を終えました。新しいお子様と保護者の方々に職員皆でお会いすることができました。時間が許されるなら皆で輪になってゆっくり今の心境を共有する場があるといいといつも思います。最近はピア・カウンセリングといって専門家ではない当事者同士が支えあうスタイルがよくみられますが、先輩の人がよい機能を発揮すると身近に安心して心を通わせることができるので強い味方になります。

今年度大きな話題を呼んだ高等部の入学選抜制度改正。4月になって入学が確定しないうちはあまり評価はできないことですが、今のところ円滑に進んでいてほっとしております。もちろん課題となっていることをこれからきちんと見直していかなければなりません。

2月のはじめに第2回目の学校評議員会が開かれ今年度のまとめのご意見をいただきました。大きな観点からは、細かいところに入ってしまうのでなく、障害のある人が「出ていく」ということ、そこから考えるというスタンスが大切であろうという視点をいただきました。地域に出ていくというのは地域の中で生きていく、地域の中で暮らしていくということでしょう。

働く、買い物をする、余暇を過ごす、地域の人と接する、お隣の人と話す、それが自然な姿になることに向かう教育というように考えると、日々の教育の目標とするところがよりはっきり見えてくるように思います。

学校目標については一部保護者の皆様からアンケートをいただきました。また地域支援機能についてはあまり知られていないという結果から、前回は本校の地域支援活動がどのように行われているかをお知らせいたしました。来年度は、県内の小中学校に置かれた特別支援教育の相談コーディネーターが活躍しやすいように、一部の授業を代わりにする人が配置されるそうです。

小中学校での特別支援教育はこれからといったところですが、施策として支えられると大きく進展するのではないかと思います。盲ろう養護学校は神奈川県では既存校の名称はそのままになりますが、特別支援学校として法的に位置づけられ、その機能が一層期待されるようにます。責任の重さをひしひしと感じます。

                                     (校長 菅原 雅彦)


高等部の「分教室」って何?・・・

今回は分教室の生徒の声を特集しました。雰囲気を感じとっていただけたらと思います。


『分教室って...』

  • 養護学校のようであって養護学校ではないような。高校のようであって高校でもないような。分教室って、ヘンな所だ。
  • 入学した時、先輩から「きびしいけど楽しい所だよ」と言われた。 
  • 漢字が書けるだけでは仕方ない、と言われる。計算だけができても仕方ない、と言われる。実際に生活の中で使えなくてはホントの力じゃない、と言われる。今までは、漢字が書ければそれでよかったのに。計算ができればスゴイねってほめられたのに。
  • 楽しみは何? ときかれる。上手に遊べない人間は働けないぞ、と言われる。今までは、遊ぶよりも勉強をしろ、と言われてきたのに。
  • その考え方はちょっと違うかもね、と言われることがある。自分がOKだと思ってもそれは世間では通用しないよ、と言われることがある。今まで誰も何も言ってくれなかったから、自分が間違ってると思ったこともなかった。家とも学校とも違う世の中のルールがあるのかもしれない
  • 人の気持ちになって考えよう、と言われる。今まで誰も私の気持ちになってなんかくれなかったから、どうしていいか分からない。でも、言われてうれしい言葉があること、言われたら傷つく言葉があること、少し感じる時がある。自分が一人だけで生きているわけじゃないんだ、と思うことも時々ある。
  • 先生たちはうるさくてしつこいけど、できることが増えるのはホントはちょっとうれし かったりするから、しょうがねえけど明日もまた分教室に来てやるか...。 

(生徒の感想って、整理するとこんな感じでしょうか・・・)


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