更新年月日・2007年9月28日




瀬谷養護で何を学ぶのか

本校の役割・目標の第一は、在籍している一人ひとりの児童・生徒に適切な学習指導をおこない、本人の自立度を高める実績をあげることです。このことで、「適切な学習指導」をおこなうための「学習内容・課題の選定」に、私は大きな関心をもっています。一人ひとりの児童・生徒は、本校に在籍するあいだに何を学び、何を指導されようとしているのでしょうか。確かに、学校では一人ひとりの児童・生徒の「個別教育(指導)計画」や「個別の支援計画」は、保護者との話し合いを経て作成され、その中で児童・生徒の実態の把握、課題の確認、指導方法の検討がなされています。

さて学校の課題は、在籍している全ての児童・生徒に、「個別教育(指導)計画」が計画の通りに実施され、教育の成果が出ているかということです。一人ひとりの児童・生徒には沢山の課題があります。沢山の課題のなかでの重要度、優先順位をはっきりさせて「個別教育(指導)計画」を作成しないと、課題が多すぎて取り組みが十分にできず、どれもこれも中途半端な結果に終わってしまいます。本校の19年度の年間総授業時間数は概ね、小・中学部1000時間、高等部1150時間です。この限られた授業時間の中で、学校は保護者の了解を得て、その子どもの沢山の課題の中から特定の学習課題を責任を持って選び出さねばいけません。更に、特別支援教育では個の課題に対応するために学習を組み立てることが第一義ではありますが、学校は基本的に集団での授業形態をとっています。その教育課程は教科・領域で構成されています。

各教科・領域の年間指導計画を作成する場合に考えなくてはならないことは、次のことだと思います。

  1. 児童・生徒には、実態に基づき保護者と協議して作成した「個別教育(指導)計画」がある。(個別課題の精選、個別課題の優先順位、個別課題の指導法)
  2. 個別課題の学習は、個別に取り組む場面と集団を利用して取り組む場面とがある。
  3. 集団を利用して取り組む場では、一人ひとりの実態と課題を勘案してグループ分けする。
  4. 所属の児童・生徒の課題達成のために、各グループは教科・領域(教育課程・日課)を設定する。(児童・生徒の課題達成のために、「各教科・領域を利用する」と考える)
  5. 児童・生徒の課題達成のために、各教科・領域の具体的な課題・単元を決定し、その指導内容、順序・配列、配当時間数を定めた「各教科・領域の年間指導計画」を作成する。

限られた授業時間の中で、その子どもの沢山の課題の中から、特定の課題を「取り出す」ということは、特定の課題以外を「捨てる」ことになります。あれこれ総花的に思いつきで教育内容をきめて授業をおこない、結局、どれもこれも中途半端で未消化な結果になることを防ぐためには、勇気を出して「捨てること」が必要となります。この時期、どの課題に取り組み、どの課題を後回しにしたのかは、「個別教育(指導)計画」や「個別の支援計画」に明記され、次に引き継がれることはもちろんです。

卒業後、「これは瀬谷養護で勉強したからやれる」と自信を持って、支援なしで取り組める事柄を、在校時代になるべく多く培っていければと願っています。

                                   (副校長 小山田 伸昭)


笑顔あふれた「あいアイせや」

「あいアイせや」は文科省の「学びあい支えあい」地域活性化推進事業の委託を受けた、ボランティア養成のための活動です。「あいアイ」には「愛」「I(私)とI(私)」の「ふれあい」などの意味も込めています。この事業のねらいは、地域の人達にボランティア活動の体験の場を作り、ボランティア活動を推進しようというものです。「同じ地域で暮す障がい児について知ってもらいたい」という願いも込められています。

「あいアイせや」はA日程(7/31〜8/2)、B日程(8/7〜8/9)は本校内活動、9/22はAB合同で野外活動を、各20名の児童生徒にそれぞれ1対1のボランティアと教師が付き、行いました。

1日目は、保護者も一緒に顔合わせ。自己紹介をしたりサポートブックを基に情報交換をしたり、どの顔も出会いの緊張と期待でドキドキワクワク。体育館でのダンスやゲームでは、まだまだお互いの様子を観察し合って笑顔も硬く、午前だけの初日は終了。

2日目は「おはよう」とお迎えから笑顔で始まり、午前は創作「船の模型キット組立」終わった人は円形プール・エアートランポリン・お楽しみコーナーで風船造形など自由遊びをし、昼は一緒にお弁当、午後は自由遊びと体育館でのリトミックやダンス、パラバルーンや「でかパンリレー」で一緒に動いて、声援と汗と笑顔でいっぱい。心がふれあった日でした。

3日目は「待ってたよ〜」と満面の笑みでお迎え、この日は調理「カレー」と「フルーツポンチ」「野菜炒めて」「バナナ切って」チャレンジする時の輝く笑顔が素敵。皆で作った昼食は美味しい笑顔で「おかわり」。円形プールは今日も大盛況。水の掛け合いで皆ビッショリ。「気持ちいい」と弾ける笑顔。万華鏡作りは「きれい」と微笑み。たっぷり楽しんだ3日間。 「また遊ぼうね。」と子ども達。「活動前は不安があったけど、やってみると充実していてとても楽しかった」「また参加したい」「子ども達から元気と勇気をもらった」「宝物となる経験ができた」「疲れたが、みんなの笑顔を見るとこちらまで笑顔になった」「9月のバーベキュー活動で会えるのが楽しみ」など、ボランティアさん達からの感想が寄せられました。


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