更新年月日・2010年3月18日




この一年、そして これからの瀬谷養護学校

三寒四温の言葉どおり、暖かい日と、寒い日が交互にやってきて、季節は本格的な春に向かっているようです。高等部3年生の皆さんも旅立ち、平成21年度もあと少しで終わろうとしています。

平成21年度を振り返ってみると、まず思い返されるのが新型インフルエンザの猛威があります。各地で学年閉鎖や休校などが相次ぎ、かつてない規模で学校に影響がありました。本校でも、小3、小6、中学部、高1、分教室で学年閉鎖等がありました。そんな中でも、本校は他校に比べて繰り返して学年閉鎖するようなこともなく、早めに収束したことが幸いでした。

また、12月に交流フィスティバルを初めて開催しました。過大規模化により文化祭を学習発表会に変えたときに、地域との交流の要素が薄まってしまいました。しかしながら、これまで学校が閉鎖的な空間であったことの反省から、社会の要請として、学校は家庭、地域と一体となって子ども達を育てるよう、地域、家庭と連携することが求められています。特に特別支援学校は、広域から児童生徒が通ってくるため、地域との関係が薄くなりがちであり、より積極的に地域に働きかけ連携機能を強化する必要があります。地域との連携が進むことにより、障害のある子ども達への理解が進んだり、地域にボランティアが育ったりするなど、地域生活が充実するようになってきます。

このようなことから、交流フェスティバルという行事を立ち上げ、地域にアピールすることにしました。今年は第1回目というにも関わらず、多くの地域の方に参加していただき大成功に終えることができました。将来的には地域の方と共にこの行事を運営することを目標としていますが、その礎を築くことができたのではないかと思います。

まもなく、平成22年度になりますが、今後も家庭や地域の方々と共に子ども達の成長を支える学校として瀬谷養護学校が発展するように努めていきたいと考えます。

                                       (教頭 石上 信彦)


小学部のコーナー

この1年を振り返って

平成21年度は、どんな1年間だったでしょうか。教育の世界でも変化の波は次々に寄せてきています。新学習指導要領への対応はやはり大きな課題で、教育課程の大きな見直しが避けられませんでした。興味・関心を引きやすいというかセンセーショナルというか人の意識は劇的に見える変化に向きがちです。ただ、物事は劇的に変わる面だけではありません。「大切なことは目に見えない」とは『星の王子さま』の名文句です。ときどきクラスに入り、それまで気がつかなかったことに気づくことがあります。私がクラスに入るということは、子どもたちにはいつもと違う状態ですから大きな変化であり、気になることの方です。だいたい、他の担任の先生たちに確認しながら必要最小限に手伝うぐらいの入り方で、手をつないで食堂にいけるというような単純なことです。そういう時に「AさんとBさんをお願いします」とか言われたりします。この場合に担任の目からはAさん、Bさんは私でも対応しやすい子であることが前提になります。どの子も個別には課題があり、担任はそれをよくわかっていなければいけないのですが、それでも臨時的に「親でもない」「担任でもない」他の人と関係が結べる、ということは大事なことです。さて、ふと気がついたことというのは、以前なら私が手をつなぐ子はこの学年のこのクラスはこの子とほぼ限定される傾向が強かったのにだんだん他の子でもOKになってきたということです。一部のクラスだけでなく、共通して感じられます。「状況の変化が苦手」は苦手ながらも1年間の中で受け入れ度の上昇を意味する兆候でもあり、1昨年より昨年、去年より今年と、たぶん、人間関係の形成の基本になる面で多くの子どもがたくましくなっているのではないかと思います。
(小学部学部リーダー)

「はらぺこあおむしのある世界」作品大募集で、奨励賞を受賞!

6月、小学部3年生が音楽の時間にミュージカル「はらぺこあおむし」に取り組みました。子どもたちが大好きな絵本「はらぺこあおむし」の世界を歌やリズム楽器の演奏、カラ―マットを使ったあおむしの動き、ちょうちょのダンスで表現したものです。

小学部の集会「みんなの時間」に発表し、たまたま「はらぺこあおむし」誕生40周年企画の作品募集があるということで取り組みの様子をまとめ応募しました。見事に奨励賞を受賞することができました。賞状と原作者エリック・カール氏のメッセージと共に記念品としてはらぺこあおむしジャンボピクチャーブックとぬいぐるみをいただき、子ども達(担任も)大喜びでした。

賞状


中学部のコーナー

地域との交流〜総合の授業を通じて

中学部2年生の今年度の総合の授業では、3回の授業で近隣の方々を学校にお招きして、交流をはかりました。

1回目は手品師の方を招いて、実際に間近で本物の手品を見せていただきました。何もない箱から万国旗が出てきたり、風船が割れてそこから鳩が飛び出してきたり、沢山の手品に生徒たちは驚きと面白さを感じながら見ていました。手品を見た後は実際に手品を作り、生徒同士で作った手品を見せ合うこともしました。しかし手品を作ってみると思った以上に大変で、手品の奥深さも感じられよい経験ができました。

2回目は聴覚障害の方と手話ダンスサークルの方々が学校に来てくださり、手話と手話ダンスを教えてもらいました。そして、挨拶の手話等を教えてもらったり、一緒にダンスをしたりしました。今年の中学2年生の音楽でも、手話を使った歌も授業で学習していたので、交流の最後に私たちが学んでいる手話を歌いながら披露しました。生徒たちが楽しそうに歌いながら手話をしている様子を見て、聴覚障害の方や手話ダンスサークルの方々はとても感激されていました。帰り際に生徒たちの手話は本当に素晴らしかったと、何度も話されていました。生徒たちには他人を感動させるものすごい力があるのだなあと、この交流を通して実感しました。

3回目は人形劇団『カシュCache』を招いて、人形劇を鑑賞しました。人形劇やパネルシアターは生徒たちにも分かり易いように構成されており、みんな興味や関心を持ちながら鑑賞していました。

今年度はこれらの交流を通して、地域の人々によって生徒たちが普段味わえない貴重な体験をさせていただく事ができてとても感謝しています。同時に生徒たちも交流でいらした方々に、素晴らしいエネルギーを与えていたように思います。交流は決して一方通行ではなく、お互いがプラスになるものだという事がよく分かりました。貴重な体験をさせていただいた皆様には、心からお礼を申し上げます。またこの交流を通して少しでも地域の方々に生徒たちの素晴らしさも分かっていただければ、うれしいと思います。


『瀬谷の子』活動の記録

スポーツ大会の報告

平成21年度の下半期も特体連主催の大会がたくさん行われました。日頃の練習の成果を発揮し、選手みんながいい顔を見せてくれました。

  • 第17回特体連駅伝・ランニング大会:12月12日(土曜日)実施
    • ランニングの部 9名参加
    • 駅伝の部 男子Aチーム22位、男子Bチーム17位、女子4位
  • バスケットボールAブロック交流大会:12月5日(土曜日)実施
    • 男子 瀬谷34−4麻生・瀬谷48−5みどり
    • 女子 鶴見瀬谷混合18−4みどり・鶴見瀬谷混合10−30川崎
  • バスケットボールチャレンジカップ冬季大会:2月6日(土曜日)実施
    • 男子 優勝
    • 女子 4位
  • サッカー冬季大会:1月23日(土曜日)
  • 1部リーグ 7位
  • 3部リーグ 4位

アビリンピックの報告

第7回神奈川県アビリンピックが11月28日(土曜日)に神奈川障害者職業能力開発校で行われました。アビリンピックとは障害者の技能競技大会でパソコン入力、縫製、木工、サービス、電子機器組み立てなど16部門があります。

本校からは縫製部門(課題「ポケット付きクッション」)に、高等部2年生4名が出場しました。ミシンかけを授業や放課後に頑張って練習をした成果が出てメダルを受賞しました。


このページの先頭へもどる

このページに関するご質問は、神奈川県立瀬谷養護学校にお問い合わせください。 ⁄ サイトポリシー・免責事項・著作権