更新年月日・2010年9月22日




生命(いのち)の重み

例年になく暑い夏、新学期にはどの子も真っ黒になって、成長した姿で学校に戻ってきました。楽しいはずの夏休み、たくさんの思い出の残る夏休みのはずでしたが、今年の夏休みは悲しい出来事がありました。

小学部のRちゃんは、元気で好奇心旺盛、歌が大好きな女の子でした。歩行が若干不自由で、バギーを利用することもありましたが、最近の成長は著しく、少しの支えでかなりの距離を歩けるようになっていました。

ご両親も一人っ子のRちゃんをとてもかわいがり、いつも旅行は親子三人、成長を何より喜んでいました。

8月のある日、何に魅入られたのか、Rちゃんは自宅高層マンションの自分の部屋の高窓から転落し、生涯を閉じました。

ご両親の苦しみ、悲しみはいかばかりであったろうかと思います。翌日知らせを受けてすぐ、出張先からご自宅に駆けつけましたが、家の中はRちゃんのものでいっぱい、どれだけかわいがられ、家族の中心であったかがわかります。

ご両親の涙を前に、お悔やみの言葉も胸がつまってしまいます。お通夜、告別式、夏休みで連絡もままならない中、多くの保護者の方々にご弔問においでいただき、ありがとうございました。Rちゃんの思い出を偲びつつ、大勢で見送ってあげることができました。

こうした悲しいことがあると、あらためて命の重さ、大切さというものを痛感します。虐待などで我が子に危害を加えたり、命を危険にさらす人がいる一方、どれだけ心を配っていても不慮の事故に遭遇することや、様々な病などで命を落とす人もいます。まさしく掌中の玉のように我が子を慈しんできたご両親になんと言葉をかけてよいかわかりませんでした。

涙にくれながらお父様が言われた言葉が忘れられません。「持ってみなければわからないんですが、障害のある子どもほどかわいいものはないんです。毎日の成長を楽しみにしていたのに、明日から何を楽しみにすればいいか・・・。」

Rちゃんのご冥福を心からお祈りいたします。

さて2学期、そうした悲しみを乗り越えて、学習発表会や実習など、瀬谷養護学校は前に進み続けます。皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

                                       (校長 田村 順一)


夏季公開講座を終えて

昨年度に引き続き、地域の皆様や保護者の方たちと共に学ぶ機会として、8月に夏季公開講座を行いました。特別支援学校の地域センター的機能はだいぶ周知され、今年は、5日間で述べ128名の方々に来ていただくことができました。アンケートの中にも「瀬谷養護学校の講座はおもしろいです。」との言葉が。校内の4つのチームが協力しながら講座を作り上げました。多くの教員が関わって作り上げていく夏のひとつの地域交流でもあります。一つ一つの講座について振り返りながら、ご報告します。

23日:障害児の思春期〜心と体の変化にどうつきあうか〜

昨年度アンケートの中で希望の多かった講座です。講師の麻薙幹彦先生は県立金沢養護学校の先生ですが、上級思春期保健相談士などの資格を持っておられる専門家です。ナイーブな内容のことも、相談事例などを挙げながらわかりやすくお話いただきました。「今までは困ったことという印象でしたが、子どもたちにとっては、一つ一つ意味のあることなのだ。見方が変われば対応も変わる。」

25日:みんなで学ぶ摂食指導〜理論と実践編〜

こちらは、昨年の「入門編」に続く第2弾です。今年も、歯科医の黒岩恭子先生がお話をしてくださいました。口唇や舌を薬で麻痺させて食べるなどの疑似体験から、食形態の重要性、トロミとゲルの違いなども体感することができました。「子どもたちが感じる実態と合わない食形態への疲れや恐怖心を実体験できたように思いました。」

26日:高等学校における支援教育〜通信制独立校の取組〜

小・中学校では根付いてきた「支援教育」は今、高等学校でも一歩一歩進んでいます。泉区にある県立横浜修悠館高等学校の立川直之先生にこれまでの取組をお話いただきました。支援を必要とする生徒たちの学習面、生活面での支援、自立と社会参加に向けた支援など、スライドを見ながら具体的に知ることができました。「特別支援学校の教育と通ずるところが多くあり、今後の参考になりました。」

27日:実践講座 基本的な動きを育てる指導実践〜教材・教具を活用して〜

公開講座の中では、初めての試みとなる実践講座でした。本校小学部の森田みゆき教諭による本校の授業実践、教材・教具の紹介、および体育館での実技体験です。「実際に体を動かしとても楽しく学べた。」「夏休みが明けたらすぐ使えそうな内容ばかりだった。」「たくさんの人とできたのがよかった。子どもたちも友達と一緒に活動すると楽しめそう。こういう講座もよいですね。」

30日:こどもの自尊感情を高めるために

講師の橋口亜希子さんは、AD/HDの支援をする団体えじそんくらぶの会に所属する当事者の親御さんです。実体験に基づく迫力のあるお話は、胸に迫るものがありました。子どもの自尊感情を育てるには、親の自尊感情も高めなければ・・・。がんばりすぎない。人(子ども)にはその人にしかない使命がある。心にしみる言葉をたくさんいただきました。


スポーツ大会の報告

夏休み期間中に特体連主催の大会が行われました。今年は猛暑が続き、新聞やテレビなどでも熱中症で体調を崩す人たちの報道をよく耳にするほどでした。幸い、それぞれの大会では、熱中症などで具合を悪くする選手が出ず、自分たちの力を十分に発揮する姿が見られました。生徒達の健闘をたたえ、ここに報告します。

  • 陸上競技夏季記録会:7月18日(日曜日)実施
    • 出場種目は、50m、100m、400m、800m、1500m、4×100mリレーでした。

      出場者は、中学部2名(男子2名)、高等部16名(男子13名、女子3名)

  • バスケットボール夏季チャレンジカップ大会:7月28日(水曜日)実施
    • 女子 第4位

  • バスケットボール夏季県大会:7月30日(金曜日)実施
    • 男子 準優勝

  • サッカー夏季大会:8月4日(水曜日)実施
    • 2部リーグ第3位

      対武山  12−0

      対伊勢原 0−2

      対茅ヶ崎 2−0


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