更新年月日・2011年12月15日




芽吹きを待つけやきと共に

前庭で猛暑を和らげてくれたけやきは、新たな芽吹きを期待するかのように葉を落とし、落葉の舞を披露しながら母なる大地に戻り、優しい陽ざしと北風を受けて来る春を待っています。40余年の繰り返しの中で、けやきは、何を感じていることでしょうか。

P谷の子たちも、けやきと同じように、灼熱の太陽や北風を受けながらも、恵みの雨や穏やかな陽ざしをたっぷりと受け、優しく育んでくれる大地のようなご家族や地域のみなさんに支えられ、健やかにたくましく育ってきました。卒業後、どうしているのかな、余暇は楽しめているのかなという心配や不安から「移行支援計画」が作られることになってやっと10年が過ぎようとしています。この春と次の春の間に、卒業という節目があるのが学校です。節目は、折れにくくするために必要なものですが、上手に節をつないでいくことは容易なことではありません。「移行支援計画」を学校では、「個別の支援計画」と呼んでいます。本人と、本人を取り巻くみなさんで、この「個別の支援計画」を間において、それぞれの節目をうまく乗り越えていかれるように話し合い、分かり合って、新たな芽吹きを期待していきたいものです。そして、新たな芽をのばしてくれるのが地域のみなさんです。

地域のみなさんとのつながり、つながりあえる地域作りをめざして交流フェスティバルも3年目を迎えました。P谷養護学校は、開校以来、地域と共に歩んできた学校でした。途中、様々な都合で少し地域との催しの少ない時期がありましたが、当校の子どもたちが人として豊かに暮らしていくためには、地域のみなさまのご理解とご支援が必要です。逆に、地域のみなさまには、こどもたちから正直なこと、素直なこと、一生懸命なことをプレゼントできると思います。顔を見知り合い、互いに安心し、楽しみながら暮らしていかれるように、12月17日(土曜日)は、みんなをつなぎ、地域をつなぐP谷養護学校で、芽吹きを待つけやきと一緒にお待ちしています。



高等部になると進路、進路って、そればっかりなんだから!・・こんなことばが聞かれます。実は、進路の始まりは、もっと、もっと小さい頃からスタートしています。学校に間に合うように起きる、おうちの人と手をつないで歩く、あいさつや返事をする、食器の片付けを手伝うなど、根っこはみんな進路の課題と同じです。

2学期の振り返りを子どもたちは学級活動で、保護者のみなさまは連絡帳や面談で行います。ご家庭で2学期に頑張ったことを話題にして、毎日のお手伝いを決めたり冬休みの過ごし方を話し合ってみてはいかがでしょうか。できることを毎日繰り返すこと、そして、できる自信を持つことができたら、新たにちょっと頑張ってみる。

これが高等部になると進路・・のお話につながっているのですよ!進路のことは必要以上に心配しなくて大丈夫です。一日一日の積み重ねが、進路そのものですから。

                                           (校長 鈴木 友紀恵)


人権週間に寄せて

12月4日(日曜日)から10日(土曜日)は人権週間でした。本校でも学校目標に「子どもの安全と人権に配慮した教育活動の推進」を掲げ、日ごろから教職員への研修に取り組んでいます。教職員に対する人権研修会として今年度はミニ・生命のメッセージ展を本校食堂で開催し、特定非営利活動法人いのちのミュージアム代表理事鈴木共子さんの講演会をおこないます。生命のメッセージ展は、平成12年に飲酒、無免許、無保険の暴走車にはねられて亡くなった一人息子の零さんの事件を風化させたくないという鈴木共子さんの強い想いから始まったもので、犯罪や事件・事故など理不尽に生命を奪われた犠牲者が主役のアート展です。1月10、11日の9時30分〜11時30分は保護者の方の見学も可能ですので、よろしければ足をお運びください。


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