更新年月日・2015年9月16日




まっちゃんMEMO  (教育活動支援グループリーダーのつぶやき)

熟成期間?

「夏休みが明けたら、こんなことができるようになっていたんです」と報告してくれた先生がいました。1学期にはできていなかったので、お休みを挟んだら忘れちゃうかな…と思っていたのですが、なんだかできるようになっていた…との話でした。

どうしてでしょう? 学校の毎日が途切れた日々に、学校での毎日を思い出していたのでしょうか?


何度教えても、繰り返し教えても、少しも変わらないなあ、と思っていたことがある時、突然、何かのハードルをポーンと越えるようにクリアしてしまうことがあります。「ああ、今までやっていたことは無駄じゃなかった」としみじみ嬉しくなる瞬間です。それは1ヶ月先のこともあれば、1年先の時もあり、また、ある時は学部が変わってからや卒業してから…という時もありました。


その子が、安心してその状態を受け止められていて、「こうすればいい」ということがハッキリと示されていれば、「学んだことは熟成されていく」ものなのでしょうか。


「こうなってほしいなあ」という思いが、その子にとって「高すぎず」「低すぎず」、ちょうどよいところで提供されていれば、時を経て確かにその子の中に刻まれていくのだ…とそんなことを思い出した2学期初めの出来事でした。


「それでいいんだよ」「大丈夫」と言ってもらえたら、嬉しいのは我々も同じですよね。すべては「そこから」なのかもしれません。


「自立の第一歩」

とある特別支援学校の話です。


自立の第一歩は「自分の荷物を自分で持つ」ことと考え、小学部の1年生から、自分のカバンは自分で持つように練習を始めたとのこと。もちろん、小さな体で全部持つのは無理なので、まずは毎日、これだけは「自分で持って」学校に行き、(スクールバスや自家用車を降りてから教室まででOK)、学校が終わったら「自分で持って」家に帰る(家の玄関を開けて決められた場所にカバンを置く)というグッズを決めて、本人にチャレンジさせるところから始めてみたそうです。


最初は「こんな小さい子に」とか「障害があるのに」と思われたそうですが、意外と小さい時からの方が「そういうものだ」と思ってもらえるとのこと。ただし、その時によって『持つものが違ったり』『その日によって持たせたり持たせなかったり』『置く場所がまちまちだったり』とかすると、子どもたちが混乱するので、取り組み始める前に、関わる人たちみんなが「こんなふうにしようね」と了解しておくことが大事だそうです。

「能力的に難しい」ことと「経験していなかったためにできない」ということとは区別して向き合えたらいいなあ、と思います。


                                (教育活動支援GL   松島 ふみ子)

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