更新年月日・2015年12月15日




まっちゃんMEMO  (教育活動支援グループリーダーのつぶやき)

行動のコントロール2

前号の続きです。

きっちりかっちり整然とした学習ができていたA先生のクラスと、始業前と休み時間はぐちゃぐちゃだけれど、決められた場面と時間だけは着席して学習していたB先生のクラス。夏休みが明けて1ヶ月が過ぎる頃、子どもたちが落ちついて学習していたのはB先生のクラスだったのはどうしてか?…というお話でした。


A先生のクラスは「先生に言われた通り」にすることで、ほめられ認められるクラスでした。1学期が始まった頃は、A先生の指示をよく聞いていた子どもたちも、慣れてくると疲れて地が出てきます。

授業にのれない時があると、A先生は「今、調子が悪いから止めておこうか」と学習を先送りにすることが出てきました。ところが、同じように授業にのれなかった別の日には、「今日は学習をしますよ」と先送りしないことがありました。子どもたちにすれば、「この間はやらなくてよかったのに、今日はなぜ??」という気持ちになります。

学級としての「学習のルール」ではなく、A先生の判断でクラスが整えられていたA先生のクラスは、日がたつにつれ、だんだんと崩れ始めてしまったのです。


一方、休み時間はぐちゃぐちゃに見えたB先生のクラスは「授業中は座る」ということだけは約束していたので、1学期が終わる頃には「座るものだ」ということが、子どもたちの中に入ったかのようでした。そして、その約束は、夏休みが明けても忘れられることなく、むしろ誰も言葉をかけなくても、いつのまにか座れるようになっていたのでした。


でも、B先生のクラスの休み時間は相変わらずで、授業中とは言葉遣いもガラリと変わり、スキンシップや冗談も交え、先生と生徒の垣根を越えて関わり合う姿があり、一見ぐちゃぐちゃですが、子どもたちは、実に嬉しそうなのでした。


「今は○○する時間」ということが、はっきりと伝わっていれば、子どもたちは自分の力で、きちんと切りかえられるんですね、とB先生は話していました。

「子どもたちの気持ちを受け止める時間をつくってあげた上で、ルールを学ばせていく大人の存在が、行動の安定につながっていくということ、その流れが子どもたちの中に息づいてくると、子どもたち自身が周りの子どもたちに引っ張られるかのように、動けるようになっていくこと、そんなことを物語るようなお話でした。


                                (教育活動支援GL   松島 ふみ子)

このページの先頭へもどる

このページに関するご質問は、神奈川県立瀬谷養護学校にお問い合わせください。 ⁄ サイトポリシー・免責事項・著作権