更新年月日・2016年10月16日




まっちゃんMEMO  (教育活動支援グループリーダーのつぶやき)

「不快」の原因

子どもたちが「不快」と感じる原因はいろいろあります。

気温、気圧、湿度、騒音(教員の声も時に騒音です)、特定の声や音(赤ちゃんの声や車のクラクションとか)、におい、空腹、寝不足…などなど。


直近のことが原因ではなく、過去の記憶が原因のこともあります。昔、私が担当していた高等部の生徒が怒り出した時にいつも口にする言葉をたどってみたら、10年前の小学生の時の担任の口癖だったことがわかり、彼ら彼女らの記憶の深さに驚いたのでした。


私たちは「不快」という感覚を言葉に置き換えることで、そうなった時に解決方法を探る試みをしますが、子どもたちにとっては「なぜ、こんな感じがするのか」「いつまでこんな状態が続くのか」「どうすれば、この状態がなくなるのか」など、理由がわからない中でもがいているような気がします。


「泣く」「叫ぶ」「座りこむ」「寝ころがる」「飛び出す」「逃げ出す」「頭をたたく」「水を浴びる」「唾を吐く」「突き飛ばす」「蹴る」「噛む」…子どもたちは、子どもたちなりに、その「わけのわからない状況」から逃げ出すための行動をしているのかもしれません。

子どもたちがそうすることで、「何を解決したいのか」を、私たちは見てあげる必要がありそうです。


うるさい音や苦手な声から逃れるために、耳を押さえるだけではなく、自分が声を出し続けることで、その声が聞こえないようにしたり…

突然、音や声が耳に飛び込んでくるのが怖くて、静かなのにずっと耳を押さえ続けていたり…

同じ耳ふさぎでも、その原因は様々です。

そういえば、「リストカット」は注目を引くため、という理由で行うというよりは、心の痛みを別の痛みで置き換えることによってすーっと心が落ち着くからだ、という話を精神科のドクターから聞きました。


「不適切」「問題行動」と言われている子どもたちの行動の中には、単に「それをするのが嫌だ」とか「他にしたいことがある」とかいうことばかりではなく、もっと以前の「生理的な不快」の部分でつまずいていることがある、ということも私たちは知っておく必要がありそうです。

以前、どうにもこうにも子どもたちが落ちつかない原因が「教員の声」だった…という話を聞いて「あ〜、ごめんなさい」と謝った記憶があります。それなのに子どもを甘やかしてはいけない…と、さらに注意をしていた若い頃の自分を思い出して、いまだに「ごめんなさい」を言いたくなる私でした。


                                (教育活動支援GL   松島 ふみ子)

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